その男 2

 

・マスクして帽子被れば強盗似

きのうは寒かったあ。
東北・北陸では大雪注意報が出たようです。
ここ横浜でも、
身を切られるような寒さでした。
いつものハンチング帽では間に合わず、
毛糸の帽子とマスクで顔を覆い、
防寒具で完全武装し、
いざ戦いに、
いや、
会社に向かいました。
桜木町駅で遠藤の青汁を買い、
水筒に入れてもらい、
エスカレーターで地下へ。
しばらく地下道を歩き、上りエスカレーターへ。
すると、
目の前に筋肉質のナマ足!
しかも片足を膝のところで曲げ、
ちょうど数字の4の形。
ん?
んんんんん???
顔を上げ、
見れば、
スキンヘッドに半袖半ズボン。
もう見ているだけで死にそう。
九十八歳で亡くなった祖父が若いころ、
一升の酒を賭け
川に張った氷を割り寒中水泳を敢行したという
エピソードを思い出しました。
エスカレーターを降り、
両足で大地を踏みしめ踏みしめ
歩いていったところから判断すると、
あのひとり四の字がためは、
修行の一環だったのかもしれません。
いやぁ、
それにしても驚いた。
ヒートテック愛用者の
うちのテラチーなら死んじゃうよ。

・十二月音を立てて過ぎにけり  野衾