本をつくる

 

・冬空や重き予感をはぐくみぬ

横浜女学院中学二年生による
「本をつくる」体験学習が終りました。
装丁家の矢萩多聞さんは、
忙しいのにわざわざ時間を割いてくださり、
この二日間のためだけに
京都から駆けつけてくれました。
生徒といっしょになって
小さいながら、
16ページのちゃんとした本を作ります。
編集の岡田、寺地が補助し、
編集長の内藤が全体をチェックします。
子どもたちもいっしょうけんめいです。
夕刻六時を過ぎたころ、
担当の教師から電話が入りました。
その第一声は、
「まだ終りませんか」
六年目になりますから、
二十四人が本づくりを体験したことになります。
そのなかから一人でも、
本にかかわる仕事に就く人が現れることを夢見ています。
生徒の皆さん、
多聞さん、岡田くん、寺地くん、内藤くん、
お疲れ様でした。

・ぽつねんと夢に夢見て冬の朝  野衾