長田弘さん

 

・しつこくもしがみ付きをる残暑かな

若いときから長田さんの本を読んできましたが、
まさかご本人とお話できるとは
思いませんでした。
今週末にトークイベントがあります。
取り上げる三冊をまとめて再読しましたが、
やっぱり面白い。
それぞれ、
三十代、四十代、五十代で上梓された本ですが、
長田さんの歴史を垣間見るようです。
『ねこに未来はない』のなかに、
つぎのような言葉があります。
「ねこだけは飼ってなければ何もわかっていないに同じなのだ。
むかし飼ったことがあるというのでもいけないし、
飼いたいと思っているだけでもだめなのだ。
現にいま、飼っているというのでないかぎり、だめだ。
それほどねこという動物は現在的な、
あまりに現在的な動物なのだから」
〈いま〉〈ここ〉を大事に
言葉をつむいできた長田さんの真骨頂です。
日々の暮らし方を長田さんに学んできた気がします。
歴史の見方、聴き方も。

・蟷螂の出でて隠れる場所も無し  野衾

 

 

●ツブヤ大学「BooK学科ヨコハマ講座」

春風社事務所を会場にして、
毎月行っているトークイベントのお知らせです。
今月は、
「長田弘の読書会」と題し、
詩人の長田弘さんをゲストにお招きします。
日本を代表する詩人のお話をすぐ近くで拝聴し、
じかに対話できる絶好の機会です。
本を読むこと、詩を書くこと、生きること、
について
時間のゆるす限りうかがいたいと思います。
当日は、
長田さんのたくさんある自著のなかから、
以下の本をとりあげ、
楽しい会にしたいと思います。
ふるってご参加ください。
お早目のご予約をお願いします。

『ねこに未来はない』(角川文庫)

『記憶のつくり方』(朝日文庫)

『定本 私の二十世紀書店』(みすず書房)

●日時 9月15日(土)午後3時~
●場所 春風社
●参加費 1000円

詳しくは、こちらをご覧ください。