同期会

 

・夏暁や山でなくてもご来光

お盆で帰省した折、
中学時代の同期会に参加しました。
日どりがよくなかったのか、
参加者は十数名と少なかったのですが、
その分、
静かにゆっくり話することができました。
一人、
開始時刻に現れず、
乾杯のタイミングを狙いすましたかのように登場し、
みんなに冷やかされた者がいました。
ちょうどわたしの隣りでしたから、
久しぶりに近況を聞きました。
高校卒業後、
地元の工場で働いているそうですが、
十数年前から、
奥さんの影響もあって、
ひまを見つけては山に登るようになり、
四年前からは山のボランティアにも参加し、
清掃をしたり、植生を調べたり、
いろいろやっているとのことでした。
中学時代の彼の姿と
山登りが好きという彼の姿が、
目の前に居るのに、
なかなか重なりません。
でも、
本人が言うのですから、
きっとそうなのでしょう。
開始時刻に遅れたのは、
孫にビニールプールを出して遊ばせようとしたら、
破れていて使い物にならず、
急いで買いに走り、
膨らませたり
水を張ったりしているうちに
遅れてしまったそうです。

・部屋に居て鼻血噴きたる残暑かな  野衾