サーキュレーター

 

・気にならず十三日の金曜日

気にしているじゃん。みたいな。
それはともかく。
きょうは、サーキュレーターの話です。
家人がサーキュレーターを買ってきました。
扇風機の風が人の体に直接向かうのに対し、
サーキュレーターは部屋の空気をかき回すことで、
間接的に人体に風を送ります。
家が狭いので、
極力モノは買わないようにしているのですが、
エアコンのスイッチを入れる入れないで、
しょっちゅうもめるものですから、
また、
あまり高価なものではなく、
場所もそれほどとらないようなので、
購入することに反対しませんでした。
家人は冷え性なため、
エアコンの風が苦手です。
一方わたしは暑がりで、
しょっちゅう、
あぢーあぢーあぢーあぢーあぢーと、
念仏のように唱えています。
なので、
サーキュレーター購入は問題解決のための、
苦肉の策なのでした。
実際のところ、
わたしはあまり期待していませんでした。
電源を入れ、
設定をいろいろ変えてみます。
ん!?
え!?
思わず、笑ってしまいました。
なんとこのサーキュレーター、
首を左右に振るだけでなく、
上下にも振るのです。
左右と上下の合わせわざは爆笑もの。
まるでラジオ体操の旋回みたい。
アハハハハ…。
わたしの
「ふ。おまえなんかにあまり期待はしていないさ」
のこころの声を聞き届けているかのように、
とにかくいっしょうけんめいに首を振ります。
その姿がなんともけなげで滑稽で、
いじらしくさえ感じます。
期待しないでゴメンナサイと、
こころのなかであやまりました。

・風鈴の音で体感温度下ぐ  野衾

 

● 「読書会」のお知らせ

春風社事務所を会場にして、
毎月行っているトークイベントのお知らせです。
今月は、
「池内紀の読書会」と題し、
ドイツ文学者でエッセイストの池内紀さんを
ゲストにお招きします。
池内さんの自著2冊、訳書1冊を取り上げ、
ご本人を囲みながら、
旅、カフカ、翻訳の裏話について、
いろいろ楽しいお話をうかがいます。
取り上げる本は、
『海山のあいだ』(中公文庫)
『となりのカフカ』(光文社新書)
『香水――ある人殺しの物語』(文春文庫)

今回は土曜日ということもあり、
大勢のご応募が予想されます。
お早目のご予約をお願いします。

日時 7月21日午後6時~
場所 春風社
参加費 1000円

詳しくは、こちらをご覧ください。