夢うつつ

 

 新緑や横須賀線の眠さかな

連休を挟み二週空いた横浜気功教室が、
また始まりました。
馴染みのお顔あり、初めてのお顔あり。
朱剛先生は、
奥様と一歳のお子様を伴い、
十日間ほど上海に帰られたそうで、
ベビーカーを列車に持ち込むと、
それを中心に、
乗車している人びとの気配が変ったと、
気功の先生ならではと思われる感想を洩らしておられました。
ベビーカーの中の赤ちゃんは、
夢とうつつの狭間で揺れていたのでしょう。
気功は体操とちがい、
気功体になって行うことが重要だと
先生はよくおっしゃいます。
気功体というのは、
ひとことで言えば夢うつつの状態であると。
たしかに、その状態で、
体を動かすのではなく自然と体が揺れる段階に至れば、
なんともいえない心地よさに充たされますが、
さらに心地よさが高じると、
馬のように立ったまま眠ってしまいます。
夢うつつのはずが、
つい、夢に落ちてしまいます。
ここらへんがとても微妙で難しい。

 東海道ここに泊まれとホトトギス  野衾