詩について

 

 雲間より光りさざなみ五月かな

四月二十七日に春風社で行われたトークイベント、
「『ことばのポトラック』をめぐって」~よこはま 本への旅~
がヨコハマ経済新聞に掲載されました。
詩人の佐々木幹郎さんをゲストにお迎えしての、
静かで、深く、熱い、夜のひとときでした。
あのときの興奮と感動と余韻が、
まだわたしの体に残っています。
形を変えながら、
これからもずっと残っていくでしょう。
それぐらい、
特別な時間でした。
終ってから、
中学三年生のひかりちゃんと、
小学五年生のりなちゃんが、
ベランダにおられた佐々木さんのほうへつーと寄っていき、
なにか話したそうにしていたら、
佐々木さんのほうから声をかけられた。
その呼吸が絶妙で、
時が輝き、
一瞬、
停まったようにさえ感じられた。
子どもは、
本当に感動すると、
ああいう仕草をするものだと思います。
自分に大事なものをくださったひとのところへ行き、
そこにしばらくたたずんでいたくなる。
ありがとうでは足りないありがとうを、
佐々木さんに直接伝えたかったのでしょう。
この記事をまとめてくれた池田智恵さん、
そして、
ていねいに校正してくださり、
あの時間になにが話され、
会場でなにが起こったかを吟味し、
最後の磨きをかけてくださった佐々木幹郎さん、
ありがとうございました。
ヨコハマ経済新聞に掲載された記事は、
コチラです。

 雲散らし光り溢るる五月かな  野衾