ABCにてトークショー

 

 大寒やそろりそろりと階段を

来月十一日(土)青山ブックセンターで、
しりあがり寿さんと中島岳志さんによるトークショーを行います。
しりあがりさんの『みらいのゆくすえ』刊行を
記念してのものです。
詳細は、コチラをご覧ください。
昨年の震災と人災を機縁として、
自分たちの未来、子や孫やひ孫、
そのまた子たちの未来を誰もが考えるようになりました。
そこから政治も経済も生活も文化も
見えてくるような気がします。
どんなお話になるのか、今から楽しみです。
どうぞふるってご参加ください。

 家にても毛布代わりのホッカイロ

ふるさと文化賞

 

 大寒や色を付けたしインフル菌

龍の星霜―異端の劇作家 青江舜二郎
を弊社から上梓している大嶋拓さんが
秋田県芸術選奨の特別賞(ふるさと文化賞)
を受賞することになりました。
ふるさと文化賞というのは、
「豊かなふるさと文化をはぐぐむ芸術文化活動を展開した
個人・団体に贈られる」賞で、
大嶋さんは、
「秋田市出身の劇作家・故青江舜二郎に関する資料を
秋田県(具体的には県立図書館の分館である「あきた文学資料館」)
に寄託し、
生涯や業績についての研究を深める契機になった」
のが受賞理由だそうです。
コチラをご覧ください。
大嶋さんのブログはコチラ
秋田に限らず過疎化のすすむ地域が多く、
また、昨年の震災と原発事故を考え合わせるとき、
ふるさとの果たす役割がますます
重大な意味を持ってきているような気がします。
こうした時期にあたり
大嶋さんが「ふるさと文化賞」を受賞されたことは、
ふるさとの意味を考えるだけでなく、
新しいふるさとづくりに向けての機縁として、
とても喜ばしいことで、うれしく思います。
表彰式は二月六日。
おめでとうございます。

 マスクして頭がボーとなりにけり

猫泣かせ

 

 全身をヒートテックで固めたり

柳川鍋は夏の料理ですが、
わたしはエネルギー補充のため、
季節に関係なく食べに行きます。
体調の思わしくないときも、
福家さんの柳川だけは食べたいと思いましたから。
きのうは、
柳川鍋と金目鯛の干物を所望。
金目の干物は塩加減がよく、
また炙りもほどよく美味至極。
ゆっくりていねいに味わいながらいただいていたら、
「まあ社長さん、猫泣かせだこと」と女将さん。
褒められ、気をよくし、
さらにていねいにていねいにいただきました。
すると、
若女将さんまで出てきて褒めてくれました。
はい、わたくし、
褒められて成長したいタイプです。

『乱歩彷徨』の書評が朝日新聞に掲載されました。
書評してくださったのは、美術家の横尾忠則さん。
コチラです。

写真は、なるちゃん提供。

 祖父の自慢寒中水泳酒一升

誕生日

 

 寒ければ家の中でもホッカイロ

仲良くしている近所のひかりちゃんが、
十四歳になりました。
知り合った頃は小学三年生。
今年の四月から中学三年生です。
今はホームズにハマっているというので、
ホームズの本をプレゼントしました。
家人ともどもすっかりご馳走になりました。
帰りに妹のりなちゃんが
『名探偵カッレくん』を貸してくれました。
読んで面白ければ、
あと二冊も貸してくれるそうです。
ゲームをする今どきの二人ですが、
本も好きで、
次つぎ読んでいます。
出版人としては頼もしい限りです。

秋田魁新報文化欄に拙稿が掲載されました。
コチラです。

 秋田では電気毛布を手放せぬ

春風紙袋

 

 マフラーを忘れ馴染まぬ時間かな

NPO法人ツブヤ大学とヨコハマ経済新聞とのコラボ企画
Book学科ヨコハマ講座「よこはま 本への旅」の三回目、
「ホテルから横浜が見える」の記事が
ヨコハマ経済新聞に掲載されました。
横浜在住で、
横浜を心から愛しておられる山崎洋子さんが
近著『横浜の時を旅する ホテルニューグランドの魔法
に籠めた「魔法の時」を語ってくださいました。
コチラです。
次回「よこはま 本への旅」は、
四半世紀古書販売業に携わってこられた
飯田明彦さんをゲストにお招きし、
さくらWORKS<関内>から
春風社に場所を移して開催します。
極めつけ本好きの飯田さんが
大好きな本について語ってくださいます。
ふるってご参加ください。
お申し込みはコチラから。

さて、
本日タイトルの「春風紙袋」ついに出来ました。
まえから作りたかったんだよねー。
Tシャツもいいけど、紙袋。
デザインはもちろん矢萩多聞さんです。
紙袋屋さんの担当から、
「この紙を使うとほとんどダサくなるのですが、
御社のものはデザインが良くてカッコいいですね」
と褒められました。
素直にうれしいです。

 唱えつつ極楽極楽湯に浸かる

こころの揺れ

 

 ホッカイロヒートテックを手放せぬ

正月四日、
ふるさと秋田県井川町井内で講演を行いました。
井内町内の老人クラブ主催によるものです。
テーマは、
「井内が生んだ秋田の偉人・武塙三山」
昨年九月の井川中学校改築落成記念を兼ねた講演会の
講師を務めた際に、
三山の生誕地である井内で講演してもらえないかと頼まれ、
喜んで引き受けたのですが、
教師時代も含め、
人様の前で話してあんなに楽しかったことは、
それほど多くなく、
ほんとうに楽しい有意義な時間でした。
文字では分からない、
生きて働いているもろもろが、
ふるさとの言葉と顔と笑いから
直に伝わってきて、
こころと体が震える体験でした。
「ふるさとは遠きにありて~」と
有難きふるさとのはざまで揺れる
三山のこころの揺れに焦点をしぼり話しましたが、
話しながら、
魯迅の「掙扎(そうさつ)」を想い、
秋田出身の劇作家・青江舜二郎のことを考えていました。
当日、青江のご子息で、
春風社から評伝『龍の星霜 異端の劇作家 青江舜二郎
を上梓している大嶋拓さんが
同行してくださったのも幸いでした。
講演会の模様を秋田魁新報社の佐藤辰さんが
すぐに記事にしてくださり、
それが八日の新聞に掲載されましたので、
リンクを張っておきます。こちらです。

昨日、神奈川新聞に作家の山崎洋子さんと、
近著『横浜の時を旅する ホテルニューグランドの魔法
が大きく取り上げられました。
こちらです。
「事実は小説よりも奇なり」のことわざが思い浮かぶ
エピソード満載の本書について触れられています。
横浜を中心に絶賛発売中!
ぜひ手にとって読んでみてください。

今度の日曜日(十五日)、朝日新聞に
乱歩彷徨 なぜ読み継がれるのか』の書評が掲載されます。
書評してくださるのは、美術家の横尾忠則さん。
楽しみです。

 寒風や顔が微笑み固まりぬ

年賀状

 

 雪山のその形の懐かしき

きのうが仕事始めでしたが、
楽しみなのは年賀状です。
厚さ十センチほどの束から一枚一枚めくって、
短い言葉を読み、
味わっていきます。
よく言われるように、
印刷されたものより手書きのもののほうが
スッと体に入ってきますが、
よく練られた一篇のエッセイのような
印刷の賀状もあります。
束がなくなったら、
もう一度初めから読み直します。
どんな心境でこの葉書を書かれたのか想像しながら。
メールとはやはりちがうようです。
盛る思いの量がちがうのかな。
ともかく、
三か月はデクレシェンドしつつ
人も言葉もこころに残ります。

 バタ雪や色を包みて降りしきる