朝のコーヒー

 

 思考まで堂々巡りの寒さかな

腰に毛布を巻いてこの日記を書き終えたら、
まず朝風呂に入ります。
それから薬缶でお湯を沸かし、
ミルでコーヒー豆を挽きます。
ガリガリ挽いていると、
ピョンと豆のかけらが飛び出したりしていましたが、
弟から教わった、
ティッシュに穴を開け蓋をする方式に変えてから、
豆が飛び出さなくなりました。
サイフォンにフィルターをセットするころ、
お湯もチンチン鳴り出します。
アルコールランプをセットし、ライターでシュッ!
熱せられたお湯がコーヒー粉を持ち上げます。
竹箆でゆっくり左に二回、
右に三回かき回し、
ケータイのストップウォッチを作動させ、
待つこと一分十秒。
ランプをずらしすばやく蓋をします。
透き通ったコーヒーがぽとぽととフラスコに落ちてきます。
いい香りが部屋に充ち。
外はまだ薄暗く。
ジョゼフ・コーネルの伝記を手に取り、
淹れたてのコーヒーをすすります。
ということを、
これからする予定。

 ホッカイロしていたことを忘れをり