Archives : 7月, 2011

一瞬

・渚にて一人ぽっちの夏休み

木曜日は、横浜気功教室の日です。
夜七時に始まり八時まで、
一〇分の休憩をはさみ後半八時四五分まで。
その休憩の時間のことです。
椅子の背にもたれ脚を伸ばして休んでいるうちに、
うとうとしてしまったのでしょう。
気がついてハッとしたら、
なぜ自分がこんな格好で停まっているのか、
なぜ朱先生が目の前に居ないのか、
なぜ隣の人まで動きを止めているのか、
一瞬まったく分からずに混乱し、
転瞬、ここはビルの十五階、
今が横浜気功教室の休憩の時間であると認識し、
さらに体を斜めに伸ばしました。
ここはどこ、わたしはだれの面白い体験でした。

・蛍火やこの世の名残り咲きて閉づ

混同と混同

 

 暑さ故ちと混同と混同す

二〇一一年七月二七日、神奈川新聞第四面
「6万8000人の高校選び
公私混同説明・相談会 入場無料」
と大きく見出しが出ており、眼を疑いました。
そんなことはあるまい!
はい。
そんなことは、ないのでした。
暑さで脳みそが相当ゆだっているようです。
「公私」ときて「○同」とくれば、
どうしたって丸に「混」の字を入れたくなります。
ぼうっとした頭では尚更。
正確には、
「6万8000人の高校選び
公私合同説明・相談会 入場無料」です。
神奈川新聞社さん、主催者の「神奈川の高校展実行委員会」さん、
申し訳ございませんでした。
お~い、だれか、エアコンの温度を一度下げてくれ!

写真は、なるちゃん提供。

 羯諦羯諦祖母の形見の扇子かな

うれしい写メール

 

 三ツ矢サイダー怨憎会苦の酷暑かな

ここでときどき使わせてもらっている写真で、
まるちゃん提供のものとなるちゃん提供のものがあります。
「まる」と「なる」。
まるちゃんは横浜在住、なるちゃんは秋田在住。
いなかっぺ大将のキクちゃんと花ちゃんを彷彿とさせます。
風大左衛門だす。
なるちゃんは、米を作っていますが、
野菜も作っていて、
ときどき旬の野菜の写真を送ってくれます。
今回三枚送っていただきましたが、
そのうちの二枚を紹介します。
ズッキーニってこうして生えるんですね。
知らなかったー。

秋田魁新報に拙稿「震災と言葉」が掲載されました。
父に「おらだばさっぱり分がらね」と言われたアレ(↓)ですが、
それがコレです。

 菅総理やぶにらみして鯥五郎

おらだば

 

 ひぐらしや内と外との境なし

秋田の父から電話。
「さぎがげさ載ってらどー。
んだども、おらだば、読んでもなんだがさっぱり分がらね」
(秋田魁新報にお前の文章が載っているよ。
だけれど、俺には、読んでも何のことやらさっぱり分からない)
父にしてみれば、
息子の書いた文章を理解できないというのは、
残念なことなのでしょう。
それと、
もっと分かるように書けとの批判も篭っているようです。
言いたいことを、
父にも分かるように書ければ一番なのですが、
修業が足りず、そこまで行っていません。
かつて大学でマルクスを読んでいた頃、
父にぴしゃりと言われたことがありました。
「田植えのふとち(ひとつ)もでぎにゃくせに」
くせに。
悔しくても、返す言葉がありませんでした。
田植えのひとつもできませんでしたから。
父の言葉は思考のヤスリです。

 団扇もて膝株の蝿追ひ立てり

成分

 

 手作りのインド料理で暑さ飛ぶ

養命酒を夜寝る前に、付属の小さなコップで飲んでいます。
この味、何かに似ていると思っていたのですが、
風邪の引き始めによく飲む葛根湯、
またはカコナールに極めてよく似ています。
成分をネットで調べたら、三つぐらい重なっています。
道理で。
まったくいっしょではありませんが、
味としてはよく似ているので、
養命酒を小分けして売り出すと、
相当儲けがあるのではないでしょうか?
ていうか、
葛根湯またはカコナールがそんな風にして…。
いや、そんなことはないない。

 ひぐらしの声止み外の闇は澄み

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。