暑さ故ちと混同と混同す
二〇一一年七月二七日、神奈川新聞第四面
「6万8000人の高校選び
公私混同説明・相談会 入場無料」
と大きく見出しが出ており、眼を疑いました。
そんなことはあるまい!
はい。
そんなことは、ないのでした。
暑さで脳みそが相当ゆだっているようです。
「公私」ときて「○同」とくれば、
どうしたって丸に「混」の字を入れたくなります。
ぼうっとした頭では尚更。
正確には、
「6万8000人の高校選び
公私合同説明・相談会 入場無料」です。
神奈川新聞社さん、主催者の「神奈川の高校展実行委員会」さん、
申し訳ございませんでした。
お~い、だれか、エアコンの温度を一度下げてくれ!
*
写真は、なるちゃん提供。
羯諦羯諦祖母の形見の扇子かな
三ツ矢サイダー怨憎会苦の酷暑かな
ここでときどき使わせてもらっている写真で、
まるちゃん提供のものとなるちゃん提供のものがあります。
「まる」と「なる」。
まるちゃんは横浜在住、なるちゃんは秋田在住。
いなかっぺ大将のキクちゃんと花ちゃんを彷彿とさせます。
風大左衛門だす。
なるちゃんは、米を作っていますが、
野菜も作っていて、
ときどき旬の野菜の写真を送ってくれます。
今回三枚送っていただきましたが、
そのうちの二枚を紹介します。
ズッキーニってこうして生えるんですね。
知らなかったー。
*
秋田魁新報に拙稿「震災と言葉」が掲載されました。
父に「おらだばさっぱり分がらね」と言われたアレ(↓)ですが、
それがコレです。
ひぐらしや内と外との境なし
秋田の父から電話。
「さぎがげさ載ってらどー。
んだども、おらだば、読んでもなんだがさっぱり分がらね」
(秋田魁新報にお前の文章が載っているよ。
だけれど、俺には、読んでも何のことやらさっぱり分からない)
父にしてみれば、
息子の書いた文章を理解できないというのは、
残念なことなのでしょう。
それと、
もっと分かるように書けとの批判も篭っているようです。
言いたいことを、
父にも分かるように書ければ一番なのですが、
修業が足りず、そこまで行っていません。
かつて大学でマルクスを読んでいた頃、
父にぴしゃりと言われたことがありました。
「田植えのふとち(ひとつ)もでぎにゃくせに」
くせに。
悔しくても、返す言葉がありませんでした。
田植えのひとつもできませんでしたから。
父の言葉は思考のヤスリです。
団扇もて膝株の蝿追ひ立てり
雨避けて一人本読むルノアール
各地に大きな被害をもたらした台風六号ですが、
やっと通り過ぎ、
急に涼しくなりました。
これくらいだと、しのぎやすいです。
マンションの足場組も外れたし。
大規模修繕で見ちがえるようにきれいになりました。
それはともかく。
今朝、寒くて眼が覚めました。
窓、開いてんじゃねーの? 誰に言うともなく。
開いてませんでした。
トイレに立ち、小用を足し、
布団に戻って目をつむりました。
あと一時間したら起きよう。
あと一時間一時間…。
しばらく。
目を開けました。
バチッと。
五分も経っていません。
だんだん頭が冴えてきました。
のこのこ起き出し、
ウィ~~~ンとパソコンを立ち上げ。
なんだか得した気分です。
六本木ずっと昔の夏に来た
・炎天下トランス源氏物語
首の長い恐竜を、
たしかブロントサウルスと言ったなと思って調べたら、
この頃は、アパトサウルスが正式名称である
との議論があるのだとか。
知らなかった。
ブロントでもアパートでも、
生活に支障はありませんから、
どっちでも構いませんが、
かつて覚えて馴染んでいるからというだけでなく、
言葉を発したときの感覚的なイメージからすると、
なんといってもブロントでしょう。
首がものすご~く長いんだから。
ブロント長い!
ブロ~~~ンと長い、ブロントサウルス。
ブラリと垂れている感じも良い。
アパトだと長い感じがしない。
アパト短い!
それに、叔母とサウナす、みたいで隠微。
そういう問題でないとは思います。
・帰社すれば高温多湿香を焚く