秋高

 

 雨の中エビチリ持っていそいそと

秋田高校のことを、
地元では縮めて秋高(しゅうこう)と言います。
秋高と聴けば、何やら背筋がピンとし、
どこか甘く誇らしい気持ちにもなります。
思い出すなあ、先週講演。
ははは…。もとい、千秋公園。
冗談はさておき、
秋田高校は、戦後の学制改革でそうなりましたが、
それまでは秋田中学校でした。
龍の星霜 異端の劇作家 青江舜二郎』の青江は、
旧制秋田中学の卒業生で、
わたしにとって大先輩にあたります。
著者の大嶋拓氏の文章が、
秋田さきがけ新報の文化欄に掲載されました。
タイトルは「秋田中学時代の青江舜二郎」。
青江は、「一高の何倍も楽しかった」と述懐していたそうです。
大嶋氏が紹介している青江のエピソードに触れ、
昔を思い出し、誇らしい気持ちになりました。
そう感じたのは、わたし一人ではないでしょう。
大嶋氏の締めくくりの言葉がぐっと来ます。
「青江は三沢校長をはじめとする秋田中学時代の恩師たちの、
言葉を超えた教えを心に刻み、激動の時代に身を投じていく。」

 大修繕部屋に咲いたる四葩(よひら)かな

110528_1403~01