Archives : 5月, 2011

発見!?

 

 紫陽花は四葩(よひら)なのに三葩あり

この欄の、
見よう見まねの俳句みたいな川柳みたいな、
とりあえず五七五の十七文字を記すにあたり、
角川書店から出ている『合本 俳句歳時記 第三版』
を使用しています。
それでアジサイの項を引くと、
紫陽花に「あぢさゐ」とルビが振られ、
その下に「四葩(よひら)七変化(しちへんげ)」
とあります。
それから説明文が来て、
「ユキノシタ科の落葉低木。高さ一・五―二メートル。
額紫陽花を原形とする日本原産種といわれる。
「四葩」の名は、花びらのように見える四枚の萼(がく)の中心に
細かい粒のような花をつけることから」となっています。
なので、きのうは、

 大修繕部屋に咲いたる四葩(よひら)かな

と詠んだのですが、
よく見たら、
花びらみたいなのが四枚のが確かに多いのですが、
三枚のも少なくありません。
この点クローバーと逆です。
これは発見なのか、ごく普通の話なのか。
家人に伝えたところ、
さっそくそばに行って確かめ、
「ほんとだー!」なんて言ってましたから、
知らない人は知らないということなのでしょう。
ちなみに、大修繕は、
ただいまわたしの住んでいるマンションがその最中ということで。

 よく見ればウチの紫陽花三葩だな

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秋高

 

 雨の中エビチリ持っていそいそと

秋田高校のことを、
地元では縮めて秋高(しゅうこう)と言います。
秋高と聴けば、何やら背筋がピンとし、
どこか甘く誇らしい気持ちにもなります。
思い出すなあ、先週講演。
ははは…。もとい、千秋公園。
冗談はさておき、
秋田高校は、戦後の学制改革でそうなりましたが、
それまでは秋田中学校でした。
龍の星霜 異端の劇作家 青江舜二郎』の青江は、
旧制秋田中学の卒業生で、
わたしにとって大先輩にあたります。
著者の大嶋拓氏の文章が、
秋田さきがけ新報の文化欄に掲載されました。
タイトルは「秋田中学時代の青江舜二郎」。
青江は、「一高の何倍も楽しかった」と述懐していたそうです。
大嶋氏が紹介している青江のエピソードに触れ、
昔を思い出し、誇らしい気持ちになりました。
そう感じたのは、わたし一人ではないでしょう。
大嶋氏の締めくくりの言葉がぐっと来ます。
「青江は三沢校長をはじめとする秋田中学時代の恩師たちの、
言葉を超えた教えを心に刻み、激動の時代に身を投じていく。」

 大修繕部屋に咲いたる四葩(よひら)かな

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mari mari

 

 足場組み歯列矯正に似ているね

大嶋拓氏の『龍の星霜 異端の劇作家 青江舜二郎』が、
秋田のフリー・ペーパー「mari mari(マリ・マリ)」紙上で
紹介されました。
星霜は、
幾星霜(いくせいそう)の熟語で使われることが多いですが、
星も霜もとしつき、時の流れを表します。
星がとしつきを表すというのは、なんとなく分かります。
霜はなぜそうなのか。
角川漢和中辞典によれば、
「霜の季節は一年に一度なので年月を経る意味に用いる。」
青江舜二郎は明治三十七年、辰年生まれ、すなわち龍。
タイトルは、謎解きのようでもあり、
異端の劇作家の波乱に満ちた人生を示唆してくれています。
垂れ込めた暗雲の中から龍が現れ出そうな雰囲気を、
装丁家の毛利一枝氏がよく表現してくださいました。
一昨日、
青江のご長男である大嶋氏と氏のお母様にお目にかかり、
すっかりご馳走になりました。
楽しかった! 美味しかった!
お母様は、
毛利氏の装丁がたいそうお気に召したらしく、
わたしも満足しました。
話が尽きず、
三時間半がアッという間でしたが、
ときどき、フッ、フッと、
青江先生がその場にいらっしゃるような、
不思議な感覚にとらわれました。
南方熊楠『十二支考』の中に、
「孔子ほどの聖人さえ、竜を知りがたきものとしたんだ」とあります。
知りがたき竜の年に生れた青江先生の人生が、
大嶋氏の達意の文章によって解き明かされていきます。
ぜひ手にとって読んでいただきたいと思います。

 家の中俄かに緑増えにけり

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すばらしい記事

 

 母と子と見ぬ師と共に五月かな

「自転車記者が行く」で有名な神奈川新聞社の佐藤将人記者が、
すばらしい記事を書いてくださいました。
人物の魅力に迫ろうとする気迫を感じます。
佐藤記者の文章には特徴があり、
一読して、
取り上げた人物の輪郭がくっきりと浮かび上がります。
今回も、それが際立っています。
引地ユリ先生にさっそく電話をしたところ、
前日の夜遅くに講演先から帰ってきたとのことで、
朝休んでいたら、電話が鳴り、
「先生、新聞にでっかく出ているよ!」と、
かつての教え子から起こされたそうです。
その後、
新聞をご覧になられた先生から電話があり、
記事のすばらしさに感動したと、
佐藤記者にくれぐれもよろしく伝えて欲しいとのことでした。
引地先生の近著『先生、いのちのことを教えて』、
手にとって見ていただければ幸いです。

 シウマイは無くてまた佳し崎陽軒

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頑張れ!ふるさと石巻 4

 

4月7日、気になる北上川追波(おっぱ)河口へ行った。右岸の釜谷(かまや)、大川地区は瓦礫と化し目を覆うばかり。河口最先端部の長面(ながづら)尾埼(おのさき)は浸水のため一般車両は通行止め。対岸(左岸)の吉浜(よしはま)や十三浜(じゅうさんはま)は、自衛隊の車両もパンクするというのでとても行けない。
北上大橋左岸部(橋浦)の橋梁の一部は上流へ流され、右岸堤防は決壊し、地面はえぐられ、住居はその土台まで破壊されていた。
家人から行くなと止められていたのに、どうしてもと思い立ったという女性が一人、27日目になって訪ねた先の叔父の鉄工所は跡形もなく、叔父は今も行方不明と一言。
遠くの山際に遺留品を捜す母子がいた。(橋本)

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。