拡大鏡

 

 春霞吸ふて育つや山の菜

ちょうど齢五十を過ぎた頃から老眼の傾向が現れました。
同期の友人に尋ねると、
だいたい似たり寄ったりですから、
年相応というところでしょう。
メガネを外して近づければ、
細かい字も読めるのですが、いちいちそうするのは面倒臭い。
面倒と糞は臭いに決まっていますが、
実に面倒臭い。
だから家にも会社にも、
手の届くところに拡大鏡があり、
必要に応じて使います。
年々使う頻度がふえています。
先日、パソコン画面に拡大鏡をかざし、
「鬱」みたいな画数の多い字を見ていたら、
オカピーがつつつと寄ってきて、
コントロールキーを押しながら、
マウスの中央にあるローラーを回すと、
画面表示が大きくなることを教えてくれました。
それにより、
拡大鏡を使う頻度が大幅に減りました。

写真は、まるちゃん提供。

 我もゐて苗を放りし田植かな

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