見る目

 

 砂ぼこりカッチ山にも春が来る

知人の記者が二人、
被災地の取材のために岩手県を訪れています。
今はいろんなツールがあり、
現場のナマの写真を見られますが、
ナマであることが真実を伝えるかといえば、
必ずしもそうではないようです。
例えば、
被災地への援助物資が一箇所に積まれた写真を見れば、
どうしてすぐ被災者に配らないのかと、
疑問を持つ人がいても仕方ありません。
怒る人がいるかもしれません。
写真を撮った現地の人がそのようなことを記せば、
なおさらです。
悪意が無くても起こり得ることです。
自分の見たもの、聞いたことが、
どんなふうに伝わっていくかを知る必要があります。
記者としての訓練を受けた人の取材がいかに大事か、
痛感させられます。

写真は、ひかりちゃん提供。

 香を焚き睡魔と闘ふ四月かな

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