努力

 

 咳を避け電車うろうろ怪しかり

風邪が流行っています。
気をつけていても、
罹るときは罹ります。
でも、
なるべくなら、
できることなら、
罹りたくありません。
なので、
たとえば電車に乗って、
咳をしている人の側へは近寄らないようにしています。
ところが、
なかなか思うようにゆかない場合もあります。
小田急線の桜ヶ丘駅に向かっていたときのことです。
あっちでゴホン、
こっちでもゴホンとやっていたので、
それを避け、
恐る恐る咳をしていない人の隣に座りました。
だいじょうぶかな?
咳はしません。
わたしはカバンからおもむろに文庫本をだし、
読み始めました。
数行読んだ頃、隣の男性が、
ゴホン、ゴホン、深いところから二度咳をしました。
わたしは息を止めました。
でも、
すぐに立ち上がるのは、さすがにはばかられ、
ギリギリまで息を止め続けました。
目の前がだんだん黒くなっていきます。
もうダメ! 無理!
というところで席を立ち、
わたしはドアのところまで歩を進め、
ドアの上に貼ってある地図を見る振りをしました。
桜ヶ丘駅で降り深呼吸をし、
しばらくホームのベンチで休んでから、
目的地へ向かいました。
努力の甲斐あってか、
今のところ風邪を引いていません。
さて、
昨年末、秋田県の広報課から依頼された原稿が
県の広報誌「秋田で元気に!」に掲載されました。
リンクを張りましたので、
よかったら見てください。

*下のかわいい猫の写真は、ひかりちゃん提供。

 休日も寒さ堪えてゲラを読み

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