職場体験学習

 

 霜月や弱きこころに怒りあり

横浜女学院中学が毎年行っている
職場体験学習の時期がやってまいりました。
春風社での受け入れは今年で五回目になります。
二日間で、
「私の好きな本」をテーマに書いた自分の原稿をもとに、
小さな本を作ります。
出版社は本を作ることをなりわいにしていますから、
実際に本作りを体験してもらうことが一番だろうということで、
例年そうしています。
昨日はその初日。
午前中、わたしが講師をつとめ、
そもそも出版社とは何ぞや、
みたいな話をしました。
また、
漱石さんから「吾輩は猫である」の原稿を
今いただいたと仮定し、
平成のわたしならこんな風に直す、
的な話をしたり。
これが正しいという答えはなく、
第一の読者として著者の意図を汲みつつ、
分かりやすさ、
読みやすさを大事にしながらやらなければなりません、
てなことを、
一時間半たっぷり怒涛のごとく話しました。
さて今日はいよいよ本番。
講師は、矢萩多聞さんとテラチーです。

 オーティスの歌に和みし冬の月

100804_1808~0003