印泥

 

 薄原銀河鉄道走りけり

ときどき、肩から首、
頭まで痛くなることがあります。
毎朝欠かさずに気功をやっているのに、
どうしたわけだろうと不思議に思っていました。
昨日、仕事が終って帰宅するとき痛みがありました。
今朝もまだ残っています。
仕事が詰まっていて、
一日忙しかったからなあと思っていました。
それはそうなのですが、
はたと思い当たりました。
捺印(なついん)です。
かなりな数の書類にハンコを捺(お)しました。
わたしは、
ふつうに売っている水分を多く含む朱肉が嫌いで、
中国原産の印泥(いんでい)をつかって捺印します。
これだと印鑑の文字が滲まずシャキーン!と出ます。
美しくすら感じます。
ところが一つ問題がありまして、
相当力が要ります。
顔が赤くなります。赤鬼。
捺印の必要な書類は営業部担当のものが多いのですが、
力と経験が要るので、
必然、その役はわたしに回ってきます。
昨日は、二十六枚の書類に捺印しました。
角印と会社実印の丸印。
したがって五十二回、顔を真っ赤にして、
指に印鑑の痕がのこるくらい力を入れました。
その結果、
肩から首、頭の痛みとなって現れたようなのです。
原因が分かった分、スッキリしました。
痛みはまだありますけど。
今日は気功の日ですし、
ゆっくり解きほぐそうと思います。

 風吹けば又三郎の秋となり

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