てんこ盛り

 

 蚊か蚤か百足虫が刺したか中てられる

午前三時過ぎ。
首筋の辺りがなにやらむず痒くなり、
何度も手をやってみるのですが、
なにも指に触りません。
しばらくすると、
今度は脇の下が痒くなり、
と思いきや、チクリとしました。
間違いない!
百足虫だー!!!!!
ガバと跳ね起き、
灯りを点けました。
Tシャツを脱ぎ、裏返し、
ワッサワッサと、はたいたら、
黒い糸くず大の小さな百足虫がシーツの上をのたうっています。
ティッシュで捕まえ、潰しました。
子どもの頃は、田舎のことですから、
よく蚤に刺されました。
虫によって、刺されたときの感覚がそれぞれ違います。
目隠しした状態で刺されたとして、
わたしは、それが何の虫か中てることができます。たぶん。
そこで今日の句になったわけですが、
蚊も蚤も百足虫も夏の季語で、
季語てんこ盛りのルール違反なのですが、
宗匠についているわけでなし、
いいことにします。

 汗掻ひて蟻走感の百足虫かな

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