番楽

 

 花火見て体震はす尿意かな

田中優子さんが主宰する明神塾
「江戸のミステリー 源内・直武―江戸・秋田」
の四回目が昨日、神田明神社殿で行われました。
いつもは、
門を入って右手の明神会館で行われるのですが、
この度は正面の御神殿にて。
というのは、
今回のために秋田からわざわざ
富根(とみね)報徳番楽(ばんがく)の皆さんが
駆けつけてくれたからです。
総勢で、三十人ほどいらっしゃったんじゃないでしょうか。
番楽というのを、私は初めて見ましたが、
おもしろかったー!!
豊作への感謝と人びとの慰安のために踊ります。
秋田の民俗芸能として、ながく受け継がれてきたそうです。
笛、太鼓、鉦に合わせ、
仮面を付けた踊り手が次つぎに現れ、
いろんな種類の短い踊りを披露してくれます。
飽きさせません。
二時間が、あっという間に過ぎました。
とにかく、
踊り手の動きと形が変わっていて、
見ているだけで、
こちらの体が次第に浮き立ってくるのが分かります。
踊りがなんだか、かわいいんですよね。
それに、滑稽。
踊り手はみな男ですが、
女の踊りもあり、その場合は、女物の服を着ます。
仮面の力か、男なのに女に見えます。
地元秋田にこんな踊りがあったとは!
灯台下暗しとは、このこと。
近藤良平さんと一緒に踊ってほしいなあ。

 光るほど花火の闇の深さかな

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