ございます

 

 東北道岩魚焦がす塩も好し

耳にはあまり自信がありませんので、
断定的な物言いは避けなければなりませんが、
絶対に言っていないと思うんですよね。
そんなことないか、とも思いますが、
振り返るたびに、
いやいや、絶対に言っていなかったと思うわけですよ。
前置きが長くなりましたが、
数日前、出社後間もなくトイレに入りました。
同じフロアの工事関係の会社に勤める社員が
洗面台に向かっていました。
黄色い制服を着ているので、すぐに分かりました。
わたしは、
「おはようございます」と声を掛けました。
すると、
わたしの「ございます」に唱和するように
同時に「ございます」。
ふつう、「おはようございます」と声を掛けられたら、
(あ、どうも)みたいな、
ほんの気持ちだけ間が空いてから、
時間差で「おはようございます」となるところ、
わたしが「おはようございます」と言い終わるのと
ほぼ同時に「ございます」。
だから、わたしが思ったのは、
冒頭の「おはよう」を省略して、
「ございます」だけ言ったのかなと。
でも、そんなことをするだろうかとも思うわけですよ。
そこでハッと気づいたのは、
「ですよね」という言い方。
相手が何か言ったことに対して同意する場合、
言葉を発した人の苦労はそっちのけで、
それをぜ~んぶ省略し「ですよね」だけ。
それと同じで、
「おはよう」と聞いて、その言葉を省き、
「ございます」だけ言ったのでは??
それとも。
トイレに人が入ってきたことに気づき
(洗面台に向かっていましたから、
鏡でそれと気づいたであろう事は想像するに難くありません)、
「おはようございます」と言った、その言葉が、
わたしの「おはようございます」と全く同時だった??
そのほうが事実に近い気もしますが、
「おはよう」は聞こえなかったんだよなぁ。
すぐ近くだったし、
いかに耳が悪いからって言っても、
そこまで酷くないしなぁ。
その人を探して訊くのも変だし。
…というようなことがありました。

 三時過ぎ海苔バリバリと食ひにけり

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