静日

 

 五十鈴川神を宿して水温む

電話がかかってきたり、
こちらからかけたりすることもたびたびですが、
総じてとても静かな一日でした。
机に向かって原稿を読んでいると、
他に人が居ないように思える瞬間もあり、
おや? と思うのですが、
ゲラをめくる音が聞こえてきますから、
やはり人は居ます。
集中の気が充ちているのでしょう。
東京商工リサーチの調査によると、
出版社の倒産数は昨年が72で、
平成始まって以来の記録となりました。
安閑としているわけにはいきませんが、
日々の仕事を着実にこなし、
人様に喜んでいただける本作りを続けたいと思います。
ライターの森王子(玉子でなく)さんが書いてくださった
記事がミシマ社のミシマガジンに掲載されました。
春風社の仕事についてのインタビュー記事です。
こういう方向へ行きなさいと、
仕事から教えられます。

 黒松や新芽萌え出で神を待つ

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