褒められ健康法

 

 友来たり銘酒ぺろぺろ鼬かな

♪ 去年よりずっときれいになった

という歌のフレーズがありますが、
きれいだね、可愛いね、と褒めることで、
本当にきれいで可愛くなるということがあるようです。
これは、褒められることが
美容に効果ありということですが、
褒められることは、美容だけでなく、
健康にもいいようなのです。
わたしは、つねづね褒められることが好きです。
人間、けなされるより、褒められたときのほうが、
気をつけなければならないと格言は教えていますが、
それは確かにそうだと思いますけれど、
面と向かっては照れますが、
褒められると、「ありがとう」と言われたときのように、
体のあちこちの細胞がきゅっきゅっと
活性化してくるのが分かります。
拙著『出版は風まかせ』では、
ずいぶん褒めていただき、
ありがたい手紙や葉書を頂戴しました。
ありがたいなあ、ありがたいなあ、と思うと、
食べたものの消化も良く、
尾篭な話で恐縮ですが、便通もいたって快調です。
日々の気功とあいまって、
肌も心なしかつやつやしてきたような…。
ということで、褒められ健康法。
今日もだれか褒めてくれないかなぁ。

 暖房を切りてマフラーきつく締め

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1セント

 

 屋内をマフラーきつく宴かな

昼、なじみの太宗庵に行こうとして、
デイリー・ストアの角を曲がって急な下り坂を
てくてく下りていくと、
道端になにやら光るものを発見。
ん!?
1セントコインでした。
以前、これもよく行くマイカフェの前の交差点で
道に埋まっている十円玉を見つけ、
見とれたり、道からひっぺがそうとしているうちに、
クラクションを鳴らされたことがありましたから、
今回は、まず、クルマが来ないかを確かめ、
それからおもむろにコインをひっぺがそうとしました。
おカネが落ちていると、
パブロフの犬よろしく、
無条件に拾わなければと思ってしまいます。
が、
道に埋もれたコインが、
そう簡単に剥がせるわけがありません。
ていうか、無理。
十円玉のときも思いましたが、
道路工事で、アスファルトが
まだぐにょぐにょしているときに、
だれかが落としたものでしょうね。
下の写真がそれです。

 ぺろぺろと鼬になりたる心地して

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特化した仕事

 

 冬空や星がつぶやく御殿山

先週、税理士の先生がいらっしゃいました。
年末調整の資料や、
十月からの売り上げに関する資料を提出した後、
先生といろいろお話をします。
それを、わたしは楽しみにしています。
先生は、ウチを含めて二十社ほどと付き合いがありますが、
先生に、この頃はどうですかと質問するのが習いです。
それに対して、必ず二つの仕事が上がってきます。
もちろん社名はおっしゃらず、おおよその内容です。
ひとつは機械油を、工場ごとの特殊な機械に合わせて
研究開発し製造販売している会社。
もうひとつは、日本に不法滞在している外国人が
強制送還されることになった場合、
それを専門に外国に送り届けるまでを業としている会社。
いろんな仕事があるものです。
それでも、このご時勢で大変は大変の様子。
いずれにしても、
ユニークでオンリー・ワンの仕事を目指す
必要があるということには変りありません。

 大寒のビール獺祭塩ラーメン

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工夫

 

 朝まだし耳冴ゆ布団の温さかな

今日、例えば会社に往って、午前中に、
三つしなければいけないことがあるとします。
ほかの社員と関係なく、自分一人でしこしこ
やらなければいけない仕事はともかく、
だれかとなんらか関わる内容のものが少なくありません。
そういうときは、仕事の内容そのものを頭に叩き込み、
今日はコレとコレとコレをしなければいけないぞと
記憶に留めるのではなく、
コレは編集長ナイ2くんに関わること、
コレは武家屋敷に関わること、というように、
しなければいけない仕事に関わる
(関係の濃い薄いは措いといて)人の顔と名前を
記憶するようにします。
今日はナイ2くんと関連して忘れてならないことが二つ、
武家屋敷に関連しては一つ、
などと思うようにするわけです。
これによって、内容そのものを記憶するよりも、
忘却の度合いを下げることができるように思うのですが、
いかがでしょう。
ちなみに今日は、年末調整の資料の提出締切日ですが、
年末調整の資料の提出締切日として記憶するのでなく、
年末調整の資料は武家屋敷に提出するものなので、
「武家屋敷に関して一つ」と頭に叩き込むのです。
ただ問題がないわけではありません。
会社に着いて、
さて、今日は武家屋敷に関係したことで何かあったな、と、
記憶を再生させるところまではいいのですが、
その後が思い出せないということが、たま~に、ある。
こうなると、もうどうしようもありません。
いらつくこと頻り。
老人力のつき過ぎも困りものです。

 暖取りてまなこキトキト鯥五郎

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胸突き八丁

 

 息白しゴミ出し急ぐパジャマかな

このホームページ右横の「きょうのツバメ」でも
何度か紹介しましたが、
この三月刊行予定の本が十八冊もあります。
いずれも仮のタイトルですが、
順不同にならべてみると、

『釈譜詳節(上)』河瀬幸夫
『日中教育学対話 Ⅱ』山﨑高哉・労凱声
『明治大正露文化受容史』小林実
『英単語のいのち』早川勇
『桃源郷とユートピア』伊藤直哉
『愛の叙事詩』ゼヴァゴ(著)鈴木悌男(訳)
『イランとイスラム』森茂男(編)
『台湾―メディア、政治、ナショナル・アイデンティテイ』本多周爾
『サルトルとマルクス Ⅰ』北見秀司
『世界金融危機と日中の対話―円・人民元・アジア通貨金融協力』
 上川孝夫・李暁
『ネットワーク社会と空間のポリティクス―都市・モダニティ・グローバリゼーション』
 大澤善信
『リベラル・デモクラシーの現実と可能性』永松雄彦・国安俊彦
『インカ帝国の成立―先スペイン期アンデスの社会動態と構造』渡部森哉
『IT社会の護身術』佐藤佳弘
『狩猟の文化』野島利彰
『物権法概説』小泉健
『太平洋問題調査会(1925~1961)とその時代』山岡道男
『富士山学』渡辺豊博

どれも面白そうでしょ。
三月は例年、刊行点数が一年十二か月のうち最多になりますが、
これだけの数は春風社始まって以来です。
編集長ナイ2くんも大変です。
担当編集者の仕事が終り、印刷所にデータを渡す前、
もう一度念を入れ、ナイ2くんがすべてチェックします。
この段階で重大なミスが発覚することもあります。
あだや疎かにできません。なので、
昨年暮れぐらいからナイ2くんの気合が入っていることが、
側にいると、伝わってきます。
ちなみに、ナイ2くん担当のものは、
武家屋敷が最終チェックします。
こうして、一冊一冊にこころを籠めます。

今週十二日(火)の秋田魁新報に拙稿が掲載されました。
活字文化の終焉!? 国民読書年に思う」というタイトルです。
JPG画像になっています。併せてお読みいただければ幸いです。
ポインター(パソコン上の「⇒」のような矢印)を画面に当て
クリックすると、画面が大きくなります。

 大寒や乾布摩擦の朝六時

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背骨は大事

 

 冬一日いかりの苦さ青さかな

体調を崩していた三年ほど前は、
冬、防寒具の下に衣類を四枚身に着けても、
駅のホームに立っているときなど、
ぶるぶる体が震えていたものでした。
千日を超えて続けている禅密気功のおかげで、
いまは、防寒具の下は、Tシャツとセーターのみです。
ヒートテックも未使用!
禅密気功の最大の特徴は、
背骨をゆっくり大きく揺らすことにあります。
けさも音楽に合わせてゆらゆらと背骨を揺らしているうちに、
ぽかぽかほんのり汗ばんできました。
慢性的な病にはとてもいいそうです。
とくに病気がない人でも、健康維持のためにいかがですか。

 稿寒し風呂に浸かりて痔を庇ふ

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土の家

 

 冷えし体日に四度のお風呂かな

玄関も廊下もトイレも洗面所も居間も洋間も台所も
珪藻土を塗ったことで、家の中が土に囲まれ、
まさにドームのような雰囲気を醸し出しています。
そのおかげか、いま季節は冬ですが、
ストーブはもちろん、エアコンもめったに点けません。
我慢しているわけではありません。
割りと快適です。
が、じーっと、冬の蜘蛛みたいに居つづけると、
さすがに体の芯まで冷却してきます。
そんなときは、ぬるいお風呂にぽけーっと浸かります。
これがとっても気持ちいい!
ゆうっくり、ゆうっくり、青から黄色に、
やがて赤に変っていくような感じで…。
風呂から出て、また読みかけの本のページに戻ります。

 冬晴れの空より電気のこぼれ落つ

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