トークイベント

 

 冬晴れの野鳥や我れを貫けり

横浜メディア研究会が主催するトークイベント
講師として招かれ、行ってまいりました。
テーマは、「『本』が好き!~出版は風まかせ~」。
この十月に上梓した拙著『出版は風まかせ』をふまえ、
春風社の立ち上げから現在までと、今後の展望について話しました。
当日の模様は、インターネットで生放送され、
機械音痴のわたしは、
プロジェクターを通じて映し出される画像につぎつぎアップされる
ツイッターの文面を、おのぼりさん的に眺めていました。

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締めくくりに、
文字そのものに対するわたしの勝手な印象「傷」の話や、
針路をまちがえないために「からだに訊く」という話をしていたとき、
聞いてくださっている方の何名かのからだが動いたことに目が行き、
そのことを一晩空けて思い浮かべ、
九月にお亡くなりになった竹内敏晴さんが生きて働いていて
くださることを、ありありありと感じました。
言葉というものを、これからもそういうふうにとらえ、
沈黙の世界、他者とつきあっていきたいと、
あらためて感じました。
会場にお集まりいただいた皆さま、
いろいろと準備してくださったスタッフの皆さま、
お世話いただき、ありがとうございました。

*写真は、橋本照嵩さんが撮ってくれました。

 冬晴れの野鳥の声の透きとほり