ハダハダ

 

 ハダハダや干して炙った祖父の指

秋田では鰰(ハタハタ)のことを、ハダハダといいます。
お行儀よくハタハタというと、
なんだか、ちがう魚のような気がします。
そのハダハダですが、今年は豊漁とのことで、
帰省する楽しみがふえました。
下の写真は、故郷のN美さんが送ってくれたものです。
N美さんは、子どもの頃から、
ハダハダをさばくのを手伝ったそうです。
寒い外の台所で、ハダハダの頭、内臓、尻尾を取り除きます。
台所のことを秋田では「みんじゃ」、
外にある台所だから「外みんじゃ」。
さばくことを「こしゃる」といいます。
手がかじかむので、ボールに入ったお湯にときどき手を入れ、
温めながら「こしゃだ」そうです。
そうしているときに、あられっこなんか降ってきたら、
もう、たまったものではありません。
想像しただけで、体がぶるっとします。
わたしは、母や祖母がさばくのを、傍で見ているだけでした。
男の子は、あまり手伝わなかったんじゃないでしょうか。

 防寒衣身ぐるみ脱いで風呂に入り

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