ふんばる

 

 ほうとうの白人参の甘さかな

自宅のベランダに、よく猫が来ます。
狸もでるぐらいの無頼な山ですから、
野良猫はそこら中にいます。
帰宅途中、階段を上っていると、
多いときは五、六匹も目にします。
泰然自若というか、人が通ってもどこ吹く風と、
傍若無人の猫たちです。

ベランダのことでした。
朝、この日記を書き終り、ふと外を見ると、
猫がいます。まだ子どものようです。
土の入った鉢に上り、
うずくまって日向ぼっこをしているようです。
気持ちのいい朝でしたから。
と、おもむろに立ち上がり、腰を低くし、
なにやら踏ん張る風情です。
ここで気付けばよかったのですが、
生来観察好きな性格がわざわいし、猫のなすがままを見つづけました。
ハッと思って窓を開け、パチンと両手を合わせたのですが、
時すでに遅く、青汁を固めたようなソレが
存在感たっぷりに鎮座ましましていました。
まさに糞張る!

 猫騙しそれでも糞する野良の秋

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