ババヘラアイス

 口開けて手は額まで端居かな

秋田の夏の風物詩といえば、
このごろはババヘラアイスかもしれません。
クルマで国道を走っていると、
ちょっとしたへっこみのところに
大きなパラソルが立っていて、あ、ババヘラだ!
ということになります。
ババヘラのババは「婆」、ヘラは「箆」でしょうか。
最初は名前などなかったのが、
いつからか、だれ言うともなく、
そう呼ばれるようになったのではないかと
思っているのですが、正確なことはわかりません。
ババとは言うものの、そんな婆ではありません。
頭には、アレ何というのでしょう、サンバイザーでもないし、
田植えのときに被るような庇のついた帽子というか、
サンバイザーの上から手ぬぐいで頬かむりしているというか、
とにかく、暑さをしのぐ恰好をしています。
一日中一人で椅子に座っているのですから、
修行みたいです。
一個200円でした。

 端に居る祖父の膝かぶ風ふるふ

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