文章

 酒の香に誘い込まるる藪蚊か

この日記、二〇〇一年三月から始まりましたので、
九年目に入りました。
それでなんですが、たまに必要があって、
むかしの文章を読むと、
恥ずかしくなることしばしばです。
なんというか、分別のつかない洟垂れの悪ガキが
とにかくはしゃぎ回っているような具合です。
そんなにはしゃいでいると、怪我するよと、
若い自分に言い聞かせてやりたくなります。
いま、わたしは時間のこちら側から見ているので、
それがよく分かります。
あちら側からは見えなかったのですね。
そのまま進んで、骨を折ってしまいました。
さて、このごろの文章はどちらを向いているのか。
これも時間が経ち、振り返れば、
なるほどこの方向を向いていたのかとなるのでしょう。

 海水浴気持ちいいのは足湯かな

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