金亀子

 坂道の倒れし草の金亀子
金亀子でコガネムシ、って読むんですね。
俳句ではよく使われるみたいです。
黄金虫=黄金の虫もいいですが、
金亀子=金の亀の子だと、
コガネムシが確かに亀の子どもに思えてきます。
ひっくり返ったときの感じなんて亀そっくりですから。
読み方も、コガネムシでなく、
キンカメコのほうが可愛いような。
汗でべとべとになり疲れて帰った夜に、
玄関ドアの前で大きな金亀子が
鳴りを潜めてひっそりしていることがあります。
別の世界からの使者でもあるかのごとく。
見とれて数秒、疲れを忘れます。
 金亀子腹からボタリ落ちにけり

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