アイコ採ったどー

 登りゆき山ふところのアイコかな
連休期間中、秋田へ帰り山菜を採りました。
舗装されていない山道の
奥までクルマで乗り付け、
そこから険しい山ふところに
抱きつくようにして這い登っていくのです。
山菜といってもいろいろですが、
お目当てはなんといってもアイコ。
山菜の女王と呼ぶひともいるぐらい。
女王様らしく、トゲがあって
なかなかさわれません。
素手でさわろうものなら、
ちくちくしてひどい目に遭います。
軍手が欠かせません。
木々の間から漏れる光を浴びて、
繊毛のようなトゲがきらきら輝き、
それはそれはきれいです。
ことばもありません。
幼なじみでわたしより五つ上のヒサオさんは、
アイコを採るために
わざわざ神戸からクルマで駆けつけ
連日山に入っていきました。
 屍を春山に敷くタヌキかな

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