イライラの捌け口の無し春うらら
わかること、いやすこと、つくること。人の世のいとなみで大切なことはこの三つと、どこかで習った記憶がありますが、このごろの楽しみの一つである『男はつらいよ』のDVD鑑賞は、その「わかること」、とりわけ人の気持ちが分かることが生きていくうえで、いかに大事か、また切ないことかを痛いほど分からせてくれます。
気持ちが分かっていれば仲良くできるかといえば、決してそうではなく、気持ちが分かるからこそ、喧嘩をしてみたり、すれ違いが生じたりします。
寅さんと寅さんを取り巻く人々の織り成す人間模様を見ていると、人の気持ちが分かることも、ほどほどがいいのかなと思えてきます。
もとより、自分でさえ自分の気持ちを百パーセント分かっているかといえば、心もとないですからね。
きのうは、『男はつらいよ 寅次郎恋歌』でした。マドンナは池内淳子さん。
春の床時計ばかりを気にしている