出物

 梅の香や十周年の宛名書き
 出物腫れ物ところ嫌わずというのは、本当です。
 きのうは木曜日。横浜気功教室の日でありまして、わたしは、この日をとても楽しみにしています。それは、教室の前に大好きなお寿司を食べれるからです。横浜駅の地下にある「魚敬」という回転寿司のお店。椅子に座って初めに食すのがズワイガニ。わたしはカニが大好物。なので、木曜日はわたしにとって祭りの日なのです。
 お寿司を食し、教室に向かいました。生徒はまだちらほら。前列に座って静功の構え。無念無想。静かにレッスンは開始されました。立ったり座ったりしながら築基功の基本の四動作を行います。と、なにやら、お腹がグルルルル。ん!? グル。こ、こ、これは! これは、もしかして!? でも、でも、放つわけにはいかぬ。我慢我慢。だって、すぐ後ろにも人がいるし。しかも女性。もう気が気ではありません。わたしの顔はだんだん赤黒くなっていたと思われます。CDの音声「漏れないように気を丹田に集めます」がわたしには「漏れないように屁を丹田に集めます」に聞こえます。
 もうだめ、無理無理! でちゃうでちゃう、と思った瞬間、朱剛先生の「はい。それでは少し休憩します」の声。漏れないように手で後ろを押さえながら、トイレに駆け込みました。ブファファファーーーーッ、ッ!!! 強烈な一発、そして余韻。うっすらと涙が浮かんだりして。
 トイレから出ようとすると、同じ教室の生徒が少しうつむき加減に入ってきて、黙って「大」の個室に入りました。
 天の気を酸っぱく染めし梅の花

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