スギライト

 路地を来て辺りキョロキョロ沈丁花
 1977年、発見者・村上允英氏が、恩師である岩石学者・杉健一氏にちなんで名づけた日本に縁の深いパワーストーン… マダム・マーシの『パワーストーンBOOK』に、そうある。
 深い紫の色に惹かれ、左手首に着けていたのだが、昨年九月、知多半島を旅したとき、朝、浜辺で気功をしていたら、ぷつりとゴムが切れて砂地にぱらりと落ちた。すぐに拾えば拾えたかもしれないが、そのままにして気功をつづけた。
 あの石が人の目に留まり、採取され、加工されるまでどれだけの時間が必要だったのだろう。あの浜辺で地に落ち、波にさらわれ削られて、この世から消える日まであとどれぐらいの時間がかかるだろう。もともと、わたしの持ち物でもなんでもなかったのだ。
 底意地の肥溜め爆発! 春日かな

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