うれしい手紙

 春風社 石橋幸子様
 朝晩はめっきり寒くなって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
 この度は『心理学|梅津八三の仕事』をお貸し頂き、まことにありがとうございました。読むごとに新たな“気づき”があり、おかげさまで多くのことを学ぶことができました。ありがとうございました。できるだけ早くお返ししなければ…と思っていたのですが、梅津先生の論文は非常に難解であるため読み進めるのに時間がかかってしまい、お返しするのが遅くなってしまいました。申し訳ありませんでした。
 私は現在、障害児教育を専攻しています。私が初めて梅津先生の心理学に触れたのは学部生の時でした。講義の中だけではよく分からなかったのですが、その後、実際に障害のある方々との係わり合いをもち、教育的対応のあり方について実践的な検討を重ねる中で、折に触れ梅津先生の心理学の凄さを感じてきました。今回、ある財団法人から研究助成金を頂けることになり、憧れだった「梅津八三の仕事」を購入しようと決めました。品切れだったのは残念ですが、こうした温かいお心遣いを頂き、まことに感謝しております。貴重な本を見ず知らずの私に快くお貸し頂き、まことにありがとうございます。自らの研究が多くの人に支えられていることを忘れずに、これからも清新な学問を追求していきたいと思います。
 少しばかりですが、仙台名物の「笹かま」を別便でお送りします。みなさまでお召し上がり下さい。
 末筆ながら、石橋様並びに春風社のみなさまの益々のご健勝と、貴社の益々のご繁栄をお祈り申し上げます。
            2008年11月3日 笹原未来
*小社が創業間もない頃つくった『心理学|梅津八三の仕事』がおかげさまで今年完売し、社に残してある見本の1セットをお貸ししたことへのお礼の手紙です。社員一同、感動し、この仕事の意義を改めて確認した次第です。ご本人の了解を得、ここに載せさせていただきました。