月白の線路のネズミ走り抜け
 どこの駅に限らず、夕方から夜にかけて、駅のホームから線路をぼんやり眺めていると、チチと静止画の一点が微かに動くことがあります。鼠です。子供のげんこつぐらいの鼠が、動いて、枕木と敷き詰められた石の間のうろに潜りこんだかと見ていると、またチチと動いて次のうろに消えます。一日の疲れから、体と頭がぼーとなっていたのが、こころなしかスッキリしたような気がします。視力が少し回復したような気さえします。

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