Archives : 11月, 2008

基本は餅

 良寛の里や空斬る寒鴉
 木曜日は太宗庵。教育会館のビルを出て桜木町駅方面へ坂を下り、紅葉坂の交差点前の小路を右に折れて50メートルほどのところにあります。昼時は混雑していて入れないことも間々ありますから、11時45分に会社を出ることにしています。
 わたしはだいたい、肉うどん大盛り餅入りを頼むのですが、昨日は気分を変え、ニシンうどん大盛り餅入りを注文しました。餅がまた香ばしくていいんですね。
 肉うどんでもニシンうどんでも山菜うどんでもけんちんうどんでも、餅が基本です。
 双眸の際を外れし冬鴎

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 寒空や鴉会議の声猛し
 歳時記を見ていたら、枯蘆、枯枝、枯尾花から始まり、枯…がずーっと続いています。すべて冬の季語。なるほど。春に芽吹いたいのちが冬には枯れる。冬には万物が枯れる、のではなく、枯れる季節を冬と名付けたのかもしれません。
 季節で思い出すのは、会うに時があり別れるに時がありの「伝道の書」ですが、行為に季節があると見るだけでなく、森羅万象に季節があると見るのは、たのしく、面白いと思います。
 名利棄つ海に母あり冬鴎

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焼きアゴ

 弧の海や冬の佐渡見ゆ出雲崎
 長岡で焼きアゴを買ってきました。トビウオを干したもので、ダシをとるためのものです。
 さっそく、だまっこ餅、とろろ汁に試してみました。焼いてあるせいか、カタクチイワシの煮干しとはまた違って、ほんのり香ばしい。色で言えば、茶。鰹節ほど主張してきません。ダシを変えるだけで、料理にバリエーションが生まれます。
 過ぎ去れば愛しきことのみ寒鴉

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長岡技術科学大学

 雪踏みて三味の音降りしく瞽女の里
 この金、土と長岡技術科学大学に行ってきた。『日越工学用語辞典』刊行の挨拶と今後の打ち合わせのために。
 石?先生、三上先生はじめ『日越〜』に関わった先生方と親しく話が出来、今後の展望がひらけた。
 外での親睦会ではすっかりご馳走になり、石?先生からは、同行した専務イシバシ、武家屋敷、わたしの三人とも、新潟の銘酒をいただいた。至れり尽せりのおもてなしを賜り、おかげで、初めて踏む土地が印象深いものとなった。
 とくに、二日間、車を出してくださり、案内してくださった松田先生には感謝のことばもない。焼きアゴでダシをとった塩ラーメンに始まり、二日目の良寛記念館、寺泊のカニ料理のお店まで、風や雲や海の色とともに記憶に留まるだろう。良寛記念館横の階段を上った丘からの眺めは、「にいがた景勝百選一位当選」も宜なるかなで、こういう景色を一番と愛でる新潟県人のセンスの良さが窺えた。
 たのしい充実した時間を、ありがとうございました。
 良寛の海へ妻入り霰かな

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 新型か洟かむ回数増えてをり
 ほとんど治ったのですが、咳がなかなか抜けません。しばらく忘れていると、ノドの辺りの痒さの芽とでもいうのか、それがささくれ立ちイガイガして来て、ゴッホ〜ン!となります。ノド飴が手放せません。
 くしゃみしてどこもかしこも水浸し

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。