死の商人

 秋風を破り朝一放屁かな
 三笠フーズが毒米をただ同然で仕入れ、日本のメーカーに食料米と偽って売っていたことがバレた。記者会見で頭を下げて、それで話が済むかってことだ。
 ネットでも、さまざまに取り沙汰されているが、信頼できるカリスマブロガーきっこさんの「きっこの日記」(9/10「三笠フーズ殺人会社」)によれば、毒米から検出されたアフラトキシンB1という毒は、ダイオキシンの十倍もの猛毒で、ネズミの実験では100パーセント肝臓ガンになったという。100パーセント肝臓ガンてことは、100パーセント死に至るということではないか。またこの殺人毒、煮ても焼いても凍らせても一向に毒素が減らない。死の商人と呼ばずになんと呼ぼう。あの社長、八つ裂きにしてもまだ足りない。
 きっこさんの日記には、こうもある。
 ここ十年ほどで西日本に肝臓ガンで亡くる人が急激に増え、1位が福岡県、2位が佐賀県、3位が広島県、4位が大阪府で、5位以下も西日本に集中している。肝臓ガンによる死亡率が全国1位の福岡県には「三笠フーズ」の倉庫があり、2位の佐賀県には「三笠フーズ」の「工業用のり加工会社」を装ったダミー会社があり、4位の大阪府には「三笠フーズ」の本社がある。きっこさんは、「単なる偶然なんだろうか?」と書いているけれど、とても偶然とは思えない。
 あの殺人社長は、会見で、記者から「あなたは事故米の入った製品を食べたことがありますか」という質問に、「ありません」と答えた。正直でよろしいって、それで済む話かよ。ったく、腹が立つ。
 しかも農水省は、毒米を仕入れた企業名を知っていながら明かさない。これって、グルだと言われても仕方ないじゃないの。水俣病を国が認めるのに長い時間がかかったこととの対比を語る論者もいる。毒米の輸入には大手商社が絡んでいて、自民党とのパイプが太い。毒米を買った業者にしても、現在明らかになっているのは、おそらくトカゲの尻尾切りで、全部バラしたら、政府自民党とのパイプが太い起業名が次々と出てきてやばくなることが見えているからではないのか。
 毒米を買った起業名、毒米を使った商品名が明かされるまでは、自衛策として、もう遅いかもしれないが、しばらく酒も焼酎も米でつくったお菓子も口に入れないのが得策のようだ。
 さすが、無差別テロ発祥の国日本に相応しい事件だ。こんなことが平然と起きている国で、どうして子供たちが夢を語れよう。
 昨日、小学校6年生の女児が飛び降り自殺したけれど、汚れきった国のありさまと無関係とは思えない。憤懣をぶつける場所がないではないか。

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