梅雨空に何の万歳クルクマ草
家路をあるきながら、ふと、秋田のことばで「やみりがみ」というのがあるなと思った。
たとえば、金づちで板に釘を打っていて、間違えて、自分の指を打ってしまって、アイタタタ〜ッ、となったときなどに、思わず「やみりがみ!!」と言う。
電話で父に確認したところ、相手に言うよりも、失敗したとき、自分をののしって言う場合が多いとのこと。やみりがみ。ネットで調べても出てこない。病(やまい)の神が訛って、やみりがみ、だろうか。
わたしの田舎では、やみりがみと言うが、ひょっとして、やめのがみ、だろうか。これだと病(やまい)の神が訛化して、そんなふうに言いそうだ。
これとの連想で思い出したが、やめなる、というのもある。これはネットで検索すると、けっこう出てくる。使い方としては、「んがはなしだば、やめなるな」ぐらいだろうか。標準語に直すと、「あなたの話を聞いていると、頭が痛くなる(病気になる)よ、まったく」ほどの意味。