踏ん張っているうちに忘る何の秋
装幀家の毛利一枝さんと面会。谷川健一さんの『古代歌謡と南島歌謡 歌の源泉を求めて』からのお付き合いで、今回新たに『ウェブスター辞書と明治の知識人』をお願いした。お目にかかるのは初めて。1時間半がとても短く感じられた。初めての人に会うのは楽しい。
秋風が撫でて黙せし砦かな
友がみな宙に浮かぶよ秋寒し
今年はビリーズブートキャンプが台風のように日本を席巻した。初めて耳にし、なにソレ?と思っていたら、若い人を中心に、あれよあれよという間に広まった。テレビで何度も見た。今は少しブームが収まったのだろうか。
今回ウチから出した気功本『背骨ゆらゆら健康法 自分でできるお手軽気功術』は、ビリーさんにならって言えば、朱剛ズ気功キャンプといったところだが、こちらは若い人でなくても十分できるし効果もある。
わたしの通っている教室では80代の女性も熱心に励み、体調が良くなったと喜んでいる。ゆっくりした動きだからできる。
禅密気功は、長い歴史の中で検証され伝承されてきたものを劉漢文師が一般に公開し、日本では朱剛師が劉師から託されその普及に努めている。中国政府公認の由緒ある功法でもある。
中国伝来のものなので、説明となるとどうしても漢字が多くなってしまいますが、たのしく継続できて健康にもいいすばらしいものです。場所をえらばず、着替えの必要もなく、いつでもどこでも、1人でもできます。少し汗をかくぐらいの気功、さっそく今日からはじめてみませんか。
雨水の溜まりて虚の天高し
山梨大学の川村協平先生来社。『健康自然塾 森の住人ピグミーにまなぶ』(仮)を作るための事前打ち合わせ。
パワーポイントを使いながら、先生が普段講義していることを社内で再現していただいた。生徒はわたしと武家屋敷。写真や図を交えながらの分かりやすく、ためになる講義で、外の自然に触れることがいかに内なる自然を活性化させるか、納得! 健康志向の本が増えてきたなあ。
あるがまま風に吹かるるすすきかな
走る子ら親が眼で追う運動会
日だまりや焦点合はず大あくび
今年1月から始めた中国禅密気功だが、尋ねられれば紹介し、横浜教室はずいぶん人が増えた。
昨日も帰りがけ、あるご婦人から、おかげさまで元気になったねと周りから褒められますと笑顔で話しかけられた。
わたしはただの紹介者に過ぎないけれど、紹介者の務めというのもあるだろう。そんなふうに声をかけられればやはりうれしい。
その本『背骨ゆらゆら健康法 自分でできるお手軽気功術』は今日できてくる。書店で求められます。
お急ぎの方は、日本禅密気功研究所事務局(電話03-5261-5063)か直接小社までお申し込みください。
居眠りの膝株ゆるむ電車かな
初蜜柑バナナも付いて五百円
モグラというとふつう土竜(つちのりゅう? 漢字だとこう書くんですね)を思い浮かべますが、同名のいい香りのジャスミンがありまして、わたし今これにハマっています。
純度の高いものだと1ml.で何千円もしますが、ほんのちょっとで、やさしい草の香りがただよいます。
お香なら白檀、手首にちょっと付けるならモグラが最高!
とぼとぼと我れより先をとぼとぼと
霧雨や言いたくもなし蝸牛
若さとは貯金なりけり秋の風
あるメールマガジンを読んでいたら、筆者がよく行く喫茶店で、若い女性たちが砂糖ふんだん入りのスイーツを食べている姿を目にし、砂糖がいかに体に悪いかを解説していました。
残高を考えずに引き下ろしていると、あっという間に無くなりますよ、若さは貯金みたいなものと。なるほどと思いました。我を振りかえり、思い当たる節がないでもないどころか、大ありだなと。
暴飲暴食若いうちだよ秋の風
黒黒と雨に濡れをし烏かな
黒マント広げ雨へと烏かな
夕暮れや家並み黒く空紅し
小社は1999年10月1日創業なので昨日より第9期に入りました。ひとえに皆様のご支援の賜物であります。もちろん社員一同、スタッフの協力あってのことであることは言うまでもありません。
間もなく小社目録「学問人」とPR誌「春風倶楽部」を合体した「春風目録新聞」ができてきます。
学習院の中条省平さんと演出家の竹内敏晴さんからはありがたいはなむけの言葉を頂戴しました。北大の中島岳志さんは忙しい時間を割いてくださり、新たに連載をお引き受けくださいました。
新聞のレイアウトは、矢萩多聞さんが細部まで気を配り、大胆かつ素敵な紙面に仕上げてくれました。スケジュールが押すなか、編集長ナイトウのリーダーシップのもと編集部員がこぞって取り組み充実した中身になったと自負しております。年2回発行。
ぜひご覧いただき、ますますのご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。