習うより

 万巻の書を読むよりも、1冊の本を読んで何か大切なものをひとつでも身につけたいと思うことがある。生まれついたものはなかなか変わらない。
 曹洞宗の板橋興宗さんは、お経は、意味が分かってよんでも分からなくてよんでもよく、意味を知るためによむのなら、寝転がって本を読むのと変わらないと言っている。門前の小僧のようなこころで、読書百遍、練功千日に禿げみたい、ん、転換ミス、失礼! 励みたい。そうすればきっと、意はおのずから通じ、気はおのずから感知されるだろう。

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