忘れる

 たとえば肩が凝るとする。手で揉んだり、肩を上下させたり、市販の薬を塗ったり貼ったり。まずは自分でいろいろやってみる。でも、いっこうに凝りはとれず、痛みはなくならない。となると、今度は針灸、マッサージ、整体にかかってみる。凝りと痛みがある間は、ずうっと鳴ってる音楽みたいに1日中気になる。ところが、何が功を奏したのかわからないけれど、いつの間にかすっかり治ったりしている。あれ!? おかしいな。痛くないぞ。いつからだ? 実に身勝手、わがままだと思うのだが、仕方がない。そうすると、一番健康なのは、体のことなどすっかり忘れ、何も意識しない状態ということになる。

4692c5af6e12e-070625_0819~01.jpg