意味はなにかな〜

 木曜日の夜、中国禅密気功教室に通っているが、きのうは無料体験ということで武家屋敷も付いてきた。
 気功師の朱剛先生は横浜国大に留学経験があり、本も出しているというのに、話す日本語はお世辞にもあまり上手とは言えない。ホワイトボードにマジックで文字を書きながらの説明はふつうなのに、レッスンの最中にかける言葉は高音かつ独特のアクセントとイントネーションで、初めて聞く者は「ん?」と思う。特に笑い袋を腹に持つ武家屋敷のような人は大変だ。そう思ったから、彼女には事前に先生の発声を真似て慣れさせておいた。ところが、教室が終わって帰りがてら訊いてみると、可笑しくて可笑しくて笑いを堪えるのがやっとだったとのこと。もし事前に教えていなければ笑いが爆発していただろうと私は思ったが、彼女にしてみれば、事前に私から聞かされインプットされていたから余計に可笑しかったのだとか。「意味はなにかな〜」妙な言いまわしで先生は言う。たしかに可笑しい。笑ったら先生怒るかな。