子供よ、外へ出よ

 教育学者の上田薫先生宅訪問。小社創業前に縁あって訪ねて以来だから8年ぶりになる。先生は来年米寿を迎えられる。記念すべき年を前に小社から先生の本を刊行することになった。先生は、現在も各地から依頼があれば講師として出かけておられる。また、書くことは楽しいと。ただ、家にじっとしていると体も心も具合が悪く、外へ出ていたほうが調子がいいらしい。そうかと思った。ほかの時代に比べると今は圧倒的に外へ出ることが少なくなっているのではないか。外へ出られない人ももちろんあるけれど、何か基本的なことのように、先生の話をうかがって思ったのだ。