さむーっ

 休日ともなると、このごろは寒くて外出するのも億劫になる。きのうは午前中行き付けの歯医者に行き、戻ってきて昼食。昼寝をし、ごろごろしていたら、あっという間に夕刻となり、夕飯のオカズを買いにフジス−パーへ。買い物を済ませ外へ出たら誰かが「雨が降ってきたぞ」と。ほんとだ。小雨。こんなに寒いのに雨か。♪雨は夜更け過ぎに… なんて歌があったな。寒さをこらえ我が家へつづく急勾配の階段を上っているうちに、雪に変わることなく雨はすでに止んでいた。テレビを見ながらの夕食。デザートはいちご。

文は人

 カメラマン橋本さんの写真と文章がある雑誌に連載されている。橋本さんは原稿が仕上がるとわたしのところにFAXしてくる。わたしは校正しながら入力し、意味の曖昧な箇所は電話で本人に確認する。言わんとすることが込み入っていて大変な時もあるが、丁寧にやっていると、底から太い幹や根が浮き出てくるようで面白い。橋本さんの文章には写真と同様、眼が生きて働いている。
 きのう送られてきたFAXには娘さんが幼かった頃の思い出が記されていた。のびのびと野性的に育っていた娘さんがあるとき幼稚園で描かされた絵を持って帰ってきた。黄色の太陽から黄色の光線が放射状に放たれている、よくある絵。橋本さんはそれを見て激怒した。即刻娘を外へ連れだし抱き上げ顔を両手で挟んで太陽に向けた。よく見てみろ! よく見てみろ! と叫んだ。奥さんが二人の姿を見て飛んできた。バカヤロー! 娘の目をつぶす気かあ! 眼の人橋本の面目躍如のエピソードでじーんとした。

基本姿勢

 毎日の忙しさにかまけて、創業以来の社の基本姿勢を忘れるような時もあるが、忘れてしまうようなものなら無くてもいいのだろう。日々の仕事のなかに染み込んでいることが大事で、こちらから公表するのでなく、お客様からお褒めの言葉をいただくと嬉しい。昨日、ある方からそういうメールをいただいた。ふわっと気が軽くなり、よし頑張るぞと改めて気合を入れなおした。

生姜パワー

 テレビで、生姜が人間の体にとっていかに大切か、その効能について特集していた。最近風邪が長引いていることもあり、じっくりと見た。それからさっそく試してみた。生姜をすって蜂蜜を入れ、ぬるま湯で溶いて飲む生姜湯は、作るのが簡単で味もいい。なんだか体がぽかぽかしてくる。生姜湯を飲んで寝ると、いつもより眠りが深くなるような気がする。オランダで活躍するミュージシャンで友人の上田さんは、わたしの作るカレーを食べると体が火照ると言っていたが、ようやくその理由がわかった。生姜のせいだった。ジンゲロールとショウガオールか。憶えておこう。

 雪が降ったと秋田の父から電話。米の収穫が終わり農閑期に入りやれやれと思っていると程なく雪が降ってきて、それからは雪の仕事に追われるようになる。玄関の戸が開かないぐらいに降り積もるから、雪かきは大変な作業だ。父は小型の除雪車を持っていて、自分の家だけでなく、頼まれれば隣近所の家まで除雪する。まだそんなには降っていないようだ。準備のいい父だから雪囲いはとっくに終わっているのだろう。

機種変更

 いま使っているドコモのケータイの電池がすぐ切れるようになった。充電されるまでの時間が短くなったのはいいとして、数分話しただけでブッブーと鳴ってブチッと切れる。ということで昨日、行ってきましたヨドバシカメラ。ところが、ドコモのフォーマからフォーマへの機種変更は、新機種で3万円を超える値段。なんじゃこれはー! と思って、やめた。ずらーっと並ぶ行列の先を見れば、そこはソフトバンクのコーナー。ジーパンを穿いている人が多いのはテレビCMのキャメロン・ディアスとブラッド・ピットを意識してか。それはともかく\0は魅力なので店員に訊いてみると、姑息とも思える仕掛けがあった。行列も相当なものだし、やめてauのコーナーへ。ドコモからauへの変更だとこれこれこういうわけで安くなり、電話もKDDIに変更ならさらに安くなり、難しいことはわからないけれど、安くなり安くなりの説明があり、新機種への変更でも「今日お支払いいただく金額は4***円とお得です」ということなので、長年愛用してきたドコモのケータイをやめauにした。

同窓

 いま用意している『魂のかけら ある物理学者の神秘体験』の著者がわたしの出た大学の先輩であることがわかり、さらに親しみを感じメールを差し上げた。同じ土地にいたというだけで、説明を要しないことがある。たとえば、青葉城、広瀬川、評定河原と書けば、その土地に住んだことのある人なら誰でも特別の感懐を抱くであろう。
 こんなことがあった。陸上部に所属していたわたしと、高校の陸上部で一緒だったが大学では部活動をしていなかった友人Wはしばらく毎朝3キロほどをジョギングした。朝靄にけむる仙台の町の空気は清清しかった。わたしは短距離専門ではあったが大学の現役陸上部、Wは現役ではないけれど高校時代は中・長距離の選手。互いにプライドがあり、スローペースで軽快なジョギングで始まる朝の運動が、ゴール付近では1メートル、30センチでも勝ちたくて必ず全力疾走に変わった。汗だくへとへとになり、二人して講義を休んだこともある。懐かしさがこみ上げてくる。