とがった消費者

 経済のトレンドを紹介するニュース番組で、コメンテイターが「とがった消費者」という言葉を使っていた。数は少なくても、こだわりを持って物を買おうとする消費者を指しているのだろう。値段は少々高くついても「季節限定」とうたうことで消費意欲を刺激するというのもその例だろうし、最近では、ある特定の場所でしか買えない商品というのも出まわって、それなりに人気があるという。
 インターネットを通じ、居ながらにして世界中の商品をいつでも買える時代になったと思ったら、今度はその反対に、時間と空間が限定された商品に目が行くようになったようだ。1冊1万円、桜木町でしか買えない本というのを作ったら売れるかな。内容にもよるだろうけど、売れないだろうな。