梅雨の真っ最中だが、昨日はかんかん照り。流れる汗を拭き拭き紅葉坂を上った。白のTシャツにアロハシャツを着て、内面はそうでもないのに、外見だけはリゾート気分で出社。ブルー・マンデーな青をなんとかやり過ごし、昼、福家にて柳川鍋。この頃は、週に二〜三回は泥鰌を食べる。美味しいだけでなく、なんとなく元気になる気がする。
 引き戸を開け、暖簾をくぐると、若女将に「爽やかですねぇ」と褒められた。そんなこともないが、褒められれば嬉しい。泥鰌も美味しいが、鍋に入っている牛蒡が旨い。ほかの野菜ならともかく、牛蒡なんて普段あまり、というかほとんど口にすることがないから、ぐつぐつ煮えた鍋の縁に張り付いたものまで剥がして味わって食べる。やっと調子が戻ってくる。暑さ変わらず。野毛坂をやっこらさ。