祭り

 全国的にはゴールデン・ウィーク。故郷秋田の我が井川町は五月五日がお祭り。昔から。親戚が集まってきては飲み食いしていた。祭りだから飲み食いするのか、飲み食いするのが祭りなのか、よく分からないでこれまできてしまった。
 今回、帰省した折に父や地元の友達に尋ねてみたところ、我が町は五日だが、隣り町は四月の末だったり、さらに隣りは五月でももっと遅い日だったりすることが分かった。また、ただ飲み食いするだけの祭りだと思ってきたが、父は、神社に奉納する大きなしめ縄を綯いに前日早朝でかけていった。祭り当日には、道路沿いの電柱を利用し、ところどころに白い御札の付いた紐が長く掲げられた。
 父も友達も、祭りの由来までは知らないようだったが、農作業に関係したものであることはまず間違いないであろう。今は、稲の苗をビニールハウスの中で育てているが温度管理が難しく、父も母も、時間単位の温度を相当気にしていた。祭りが終り、これからいよいよ田植えが始まる。