共同住宅

 おととい、わたしが住むマンションの理事会があった。十四世帯の小さなマンションのため理事長を初めとする役がすぐに回ってくる。新築のときに買ったマンションも築十年になったから、修繕の必要性が出てきて、総会を開くにあたっての事前準備の会というわけなのだった。住人側から三名、管理会社から二名の出席があり、もろもろの議題について話しているうちに、マンションというのは現代版共同住宅で、「共同」の意味を意識せざるを得なかった。物理的にノリでくっつけただけの建物のはずなのに、否応なく人間関係を発生させる。
 入居の時点では互いに名前も知らなかったのに、一つの建物に住んでいる関係上、われ関せずというわけには行かなくなってくる。建物が古び、問題が生じるたびに話し合わなければならない。必然、気心も知れてくる。へ〜、この人はこういう考え方の持ち主だったんだぁ〜と、なんとなく親近感が増す。これも一つの縁かと思う。仕事でもプライベートでも、斜めでなく正面を向いて話し、付き合いたいものと改めて思った次第。
 さて、すでにGWに突入し、今この時点で、海外の浜辺での〜んびりされている方もおありだろうが、小社はこよみ通りの休日、したがって今日と明日は通常勤務となります。