ペトルチアーニ

 夜、床につく前に西式健康法による体操を4種類こなすのだが、無音でやるのもなんだかわびしいから、何かその日の気分でCDをかけることにしている。ジャズだったり、古いブルースだったり、サザン・ロックだったり。きのうはジャズ・ピアノのミシェル・ペトルチアーニ。
 4種類の体操のうち、一番長くやるのが10分。いつもなら、その10分がとても長く感じられるのだけれど、きのうは、気がついたら13分に及んでいた。体操をしながら、無意識で曲に聴き惚れていたのだろう。白いジャケットの2枚組のアルバムで、とても気に入っている。その1曲目が「メドレー・オブ・マイ・フェイバリト・ソングズ」40分26秒。力強さと繊細さを併せ持つペトルチアーニならではの名演奏だと思う。
 昼は会社でトム・ウェイツ。昨日この欄で紹介した野毛の喫茶店ではCDも売っていて、福家(ふくや)で泥鰌を食べた帰りに、石橋が、わたしも何かトム・ウェイツのCDが欲しいと言うから、喫茶店に寄り、1枚オススメを教えてあげた。午後の仕事をしながらBGMでそのCDをずっとかけていて、やっぱり、トム・ウェイツはいいよなあとしみじみ。そんなふうだったから、どういうバランスの取り方かは自分でも分からないけれど、帰宅して手が伸びたのがペトルチアーニ。たぶん。