負けない体

 昨年末から今年にかけて風邪が大流行。わたしも長く引いていたが、ようやく治った。それからは、外出する時は必ずマスクをし、帰宅したらまず石鹸で手を洗い、イソジンでうがいをする。みかんや柿の葉茶でビタミンC の補給も怠らない。そんなことが功を奏してか、二度目の風邪はひいていない。聞くところによると、治ったと思って安心していると、また引き、二度三度引いている方も多いとか。手洗い、うがい励行、マスク着用で健康を維持しましょう。
 というわけなのだが、わが社にOさんという営業の新人がいる。日々、勉強勉強の連続だが、徐々に力をつけてきて、会社として仕事につながる話を持ってくるようになった。連日指導している石橋のおかげと、本人の努力の賜物だろう。ところで、このOさん、風邪を引かない。ほかの社員は順番にみんな引いているのに、彼女だけ引かない。背中が見えても引かない。アハハハハ…。
 営業の棚があり、パンフレット類など上から下まで綺麗にびっしり詰まっていて、一番下の棚から必要な書類を引き出そうとすると、どうしても着ているブラウスやシャツがズボンから引きずりあげられ、背中が出てしまう。寒くないのか。それがたまたまわたしの目に入る。よく注意して見ているわけではない。
 考えてみるに、Oさんの実家は伊勢神宮の近く。子供の頃(高校生まで)は、学校帰りに五十鈴川でよく遊んでいたという。Oさんが、この寒いのに、背中がいっとき露出しても、ほかの社員がぶるぶる震えていても、風邪を引かないのは、伊勢神宮のご加護かもしれない。そうじゃないの? とOさんに尋ねると、小首を傾げ、ちょっと間があってから、「そうでしょうか」。
 いずれにしても、継続は力。一昨日も埼玉まで行き、いい話を持ってきてくれた。頑張れ! Oさん。