冨士さん

 冨士眞奈美さんである。「シャチョー。フジさんから電話です」「はい? どこの」「冨士眞奈美さんからです」
 え。あのあの冨士さん。藤原紀香、吉岡美穂と騒いではいるが、実はわたくし、ずっと前から冨士眞奈美さんの隠れ(ることもないが…)ファンでして、写真集『北上川』に書いたわたしの文章を冨士さんが褒めてくださり、いい気になっていたところ、写真展で本人にお目にかかり、ドギマギしながらあいさつをした。それぐらいファンなのです。
 橋本さんつながりのそういう縁で、次号『春風倶楽部』の原稿をお願いしたら、快く引き受けてくださった。その確認の電話。ふ〜。受話器を置き、しばし呆然。目の前でバラの花がパッパッパッと開いた、まさにそういった感じ。好きな人の声を聞いたり会って話をしたりするのは元気のもとと納得した次第。